第二回 東京デジタルフォローアップ官民連携連絡会議事録

令和4年2月9日(水)
14:00~15:30(オンライン開催)

1.次第

(1)先進事例の共有(諸外国の取組紹介):ソウルデジタル財団
(2)講演:早稲田大学 岩﨑教授
(3)東京都報告事項:令和4年度東京都予算案
(4)意見交換:高齢者のデジタルリテラシー向上を目指したコロナ禍における当面の目標スキルレベルなど

 ※時間の都合により、(4)意見交換は実施せず

2.議事内容

〇事務局(デジタルサービス局戦略部戦略課)
 定刻になりましたので始めさせていただきます。本日はよろしくお願いします。
 まず、本連絡会の立ち上げ趣旨についてご説明します。本連絡会は、年齢などを要因とする高齢者などのデジタルデバイドの是正につきまして、身近な人が身近な場所で助け合うデジタル社会を実現するために、官民が連携してデジタルに馴染みのない高齢者をフォローしていく取組等の関連事項を共有することを目的に設置するものです。
 本日の連絡会は、民間企業やNPO法人、財団法人等の皆様にご出席いただいています。また、都内区市町村・その他の関係者の方々にも聴講していただいています。
 今後、本連絡会の目的にご賛同いただいた団体の皆様をメンバーとして、情報共有や意見交換等の連携を図ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
 次に本日の議事次第についてご説明します。まず、外部アドバイザーにご就任いただきました、早稲田大学の岩﨑教授よりご挨拶を頂きます。次に、諸外国の先進的な取組として、ソウルデジタル財団様よりご紹介いただきます。そして、東京都より令和4年度東京都予算案についてご説明差し上げ、その後意見交換とさせていただきます
 それでは、開会にあたりまして、本連絡会会長のデジタルサービス局戦略部長の深井よりご挨拶を申し上げます。

〇深井戦略部長
 ご紹介に預かりました東京都デジタルサービス局戦略部長の深井です。第2回連絡会開催に先立ちまして、ご挨拶申し上げます。
 昨今の新型コロナ感染症の拡大を受けまして、行政においても、イベント等のオンライン開催や行政手続などのやり取りについて、極力対面でないオンラインによる方法などが強く求められている状況です。このような状況の中で、デジタル技術を使える人とそうでない人の間に生じる格差、いわゆる、デジタルデバイドの是正についても、都として重要性を改めて感じています。 先立って開催しました第1回連絡会においては、皆様にもご参加いただいた2021年デジタルの日の都内一斉スマホ相談会の結果を共有するとともに、先進事例としてシンガポールの取組をご紹介しました。  今回は、前回に引き続き先進事例の共有として、ソウルデジタル財団様より取組をご紹介いただくとともに、東京都から令和4年度予算事業案やスキル目標に関するご説明をします。最後に意見交換も予定していますので、よろしくお願いします。
 また、今回より、本連絡会の外部アドバイザーとして、早稲田大学の岩﨑尚子教授にご就任いただくことになりました。後ほど岩﨑教授より自己紹介も含めて、これまでの取組等もご共有いただきます。以上簡単ですが、開会の挨拶といたします。
 本日はよろしくお願いします。

〇事務局
 本会長からもご紹介のとおり、本連絡会のアドバイザーとして早稲田大学の岩﨑尚子教授にご就任いただきました。岩﨑教授からは後ほど自己紹介を兼ねてご講演を頂く予定ですが、この場で一言ご挨拶をお願いします。

〇岩﨑教授(早稲田大学 岩﨑尚子教授)
 ご紹介いただきました、早稲田大学電子政府・自治体研究所教授の岩﨑尚子です。本日は皆様と意見交換できることを楽しみにしています。よろしくお願いします。

〇事務局
 それでは、ソウルデジタル財団様より、大韓民国における取組についてご説明お願いします。 詳細はnoteをご覧ください。

〇事務局
 それでは次の次第に入ります。続きまして、本連絡会の外部アドバイザーを務めていただいています、岩﨑尚子教授からのご講演です。岩﨑教授よろしくお願いします。

<資料は非公表とさせていただきます>

〇事務局
 岩﨑教授ありがとうございました。続きまして、東京都からご報告します。

〇東京都
 東京都デジタルサービス局の幸田です。令和4年度の東京都予算案をご説明します。
 第1回連絡会において、東京都で行ったデジタルの日の一斉相談会を踏まえて今後の方向性を示しました。主に、利用者のスキル向上、支援する側の人材育成、デジタルを活用したコミュニティ創出の3つを大きな軸にしています。この方向性を令和4年度の予算に反映しました。 次にデジタルサービス局の3つの主な事業をご紹介します。
 一つ目は、現在も行っております、スマートフォン教室や相談会、地域で実施する場合に講師を派遣する等の事業です。
 二つ目は、こちらも現在行っております、地域の中でデジタルを活用したコミュニティモデルの事例を作っていく事業です。
 三つめは、令和4年度の新規事業として、TOKYOスマホサポーター(仮称)認証制度を考えています。
 これらを体系的にまとめますと、現在は「公共による支援」としてのスマートフォン教室や相談会、「民間と連携した支援」としてのデジタルを活用したコミュニティモデル事例の創出がありまして、これら2つの間で新たに「民間と連携した支援」のTOKYOスマホサポーター(仮称)認証制度事業に取り組んでいく形です。
 続けて、令和4年度からの新規事業であるTOKYOスマホサポーター(仮称)認証制度の全体像をご説明します。東京都から認証を受けたサポーターが、区市町村や地域でスマートフォンを教えて頂くスキームとなっています。このスキームは国やその他団体等においても行われている活動と認識しています。都としても、このようなところを重点的にカバーしていく他に、この制度を作る前に、どのレベルまで高齢者にスマートフォンを使っていただくのかというスキル目標を定めること、目標達成に向けてサポーターに求められる技量を設定することが重要であると考えています。
 今回、意見交換のテーマということで、コロナ禍における当面の目標スキルレベルを挙げました。まずは、ユーザーである高齢者の方々がスマートフォンをどの程度使えるようになると取り残されないのか、ということからアプローチしていきたいと思っています。
 考えるにあたり、前回および今回の海外先進事例と取組、総務省等の国の取組、東京都の実績を踏まえて、分類と整理をしました。本日は、その分類に対して意見を頂きましてブラッシュアップし、次のステップに繋げていきたいと考えています。
 スキルレベルということで、大きく3つの分野で分類しています。 一つ目は、本人を中心とした、情報取得の分野、自分で調べる、QRコード等で情報を読み取る、といったものが主となる分野です。
 二つ目は、本人だけではなく、人との繋がりという観点からコミュニケーションということで、LINEを含めたSNS、ビデオ通話の分野です。
 三つ目は、行政サービス、日常生活が便利になるキャッシュレスの活用といった分野です。 この分野を重点的に学んでいただきたいと考えまして、共通している、通話、メール、カメラ等の基本的な部分はしっかり学んでいただくという全体の整理をしています。
 高齢者のスマートフォン利用について、当面の目標スキルを検討する上で、他に参考とすべき事例などがあれば、ご共有をお願いします。また、東京都が整理した目標スキルの分類目標や内容に対して、企業や団体等での取組や経験からご意見を頂ければと思います。
 本日は、議事の都合で意見交換の時間が取れませんでしたので、今後、アンケートやヒアリングでご意見を伺ってまいりたいと思います。
 今後の予定ですが、次回の連絡会は4月から5月を考えています。皆様と意見交換をして、政策を作り上げていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
 本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございました。(終)

記事ID:110-001-20231205-007680