TOKYO Data Highway

スマート東京ってなに?イベントの見どころは?
まとめて宮坂副知事に聞きました!

新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、会場展示(オフラインイベント)は中止し、オンラインイベントのみの開催となります。あらかじめご了承ください。

デジタルの力を活用し、東京で暮らす、働く方々の生活の質を向上させるため、現在東京都が取り組んでいる「スマート東京」プロジェクト。今回のイベントは「スマート東京」がもたらす、少し先の未来を体験していただくことが目的のひとつです。東京都副知事・宮坂学が、「スマート東京」によって変わる私たちの暮らしや、今回のイベントの見どころについて語ります。


そもそも、どうして東京都が「5G」のイベントを開催するの?

タイトルにもあるように、今回のイベントは「5G」がひとつのキーワードになっています。まずは、東京都が5Gを「推している」理由を教えてください!


それは、東京都が取り組んでいる「スマート東京」を実現するために、5Gのネットワークが重要な役割を担うからなんです。


スマートフォンなどで利用されるネットワークの整備は、基本的に民間の通信事業者が行うものです。しかし現在の暮らしでは、インターネットに「つながる」ことが、水道やガス、電気と同じくらい重要なインフラになっています。

そこで、皆さんの暮らしをより便利で快適なものにするため、民間の通信事業者が進めている5Gのネットワーク整備に、東京都が積極的に協力をするしくみをつくりました。たとえば、東京都が管理している都道や地下鉄、公共施設などに、5Gのアンテナ基地局を今までよりも簡単な手続きで設置できるようにしています。

5G整備のモデル地区のひとつが、今回イベントを行う西新宿です。5Gのアンテナ基地局の機能に加え、さまざまなセンサーを備えた「スマートポール」を設置して、5Gのエリア拡大だけでなく人の流れをリアルタイムで調べたり、5Gネットワークを活用した自動配送ロボットを稼働させたりといった実験を行っています。そうした最先端の取り組みを紹介することも、今回のイベントの目的のひとつです。


ところで「スマート東京」ってなんですか?

現在、東京都が実現を目指している「スマート東京」についても、簡単に教えてください!


一言で言うと、5Gを含む最先端のデジタル技術を活用して、都民の皆さんが暮らしやすい、魅力的な未来のまちづくりを目指すプロジェクトです。


「スマート東京」の取り組みは、大きく3つの柱でできています。

1つ目の柱となるのが、いつでも、誰でも、どこでも「つながる」まちづくりです。先ほども触れたように、「スマート東京」を実現するためには、これからの暮らしに欠かせないインフラとなる「電波の道」を整備することが、重要な課題となります。

2つ目の柱は「電波の道」を活用し、都民の皆さんに提供するさまざまなサービスを、もっと便利で快適にすることです。これを我々は「街のDX(デジタルトランスフォーメーション)」と呼んでいます。

そして3つ目の柱となるのが「行政のDX」。要するに、都庁で働く人たちの環境をデジタル化しようということです。まず自分たちが最新技術を利用してみなければ、便利で快適なサービスを生み出す発想も出てきませんからね。


「スマート東京」で、私たちの暮らしはどう変わるの?

「スマート東京」の実現によって、私たちの暮らしは、どのように便利で快適なものになるのでしょう?具体的に教えてください!


「電波の道」が整備され、いつでも、誰でも、どこでも「つながる」街になることで、暮らしの利便性がアップするだけでなく、暮らし方もアップデートされます。


たとえばコロナ禍の影響により、自宅で働くリモートワークが普及しましたよね?しかし、現状はネットワーク環境や道具の整備も進んでいないので、会社に通うのとまったく同じように働くというわけにもいきません。

しかし「電波の道」が整備され、ツールも進化すれば、より高画質で遅延のないやり取りができるので、場所を気にせず、どこでも同じように働くことが可能になります。これまで東京で働く方々は、通勤の問題があるため暮らす場所も限られていました。しかし「スマート東京」が実現すれば、暮らす場所の選び方も、より自由になります。子育てや介護などの事情がある方なども、同じ条件で働けるようになるでしょう。働き方だけでなく、教育や医療の分野でも、同じような進化が起こります。オンライン授業や遠隔医療も、これからはもっと実用的で使いやすいものになっていきます。

防災の分野も、「スマート東京」の実現によって大きく進化するでしょう。たとえば大きな地震があった際、今までは被害状況を人力でチェックしていたので時間もかかりましたし、危険な場所の確認ができないこともありました。

しかし、たとえば遠隔操作が可能なドローンが活用できるようになれば、より素早く安全な情報収集が可能になります。

このように「スマート東京」が目指しているのは、今までの暮らしを、より便利で快適なものにアップデートすることです。プロジェクトは着実に進んでいますので、ごく近い将来に、「スマート東京」のメリットを実感していただけるのではないでしょうか。



ズバリ、今回のイベントの見どころは?

それでは、今回のイベント「5G Connected City 西新宿2022 ~つながるまちと新たな生活~」の見どころを教えてください!


「スマート東京」によって実現する「少し先の未来」を実際に体験していただくことが、イベントのいちばんの目的です。5Gをはじめとする最新技術を活用してできる便利な事例を、会場だけでなくオンラインでも楽しめるショーケースとなっています。


ここまでお話をしていながら…ではありますが、技術の進化、そして技術がもたらす未来を、言葉だけで説明するのって、とても難しいんですよね(笑)。たとえば、今では生活必需品になっているスマートフォンだって、使ってみなければ、その便利さがわからないじゃないですか。

同様に、東京都が目指している「スマート東京」をご理解いただくためには、具体的な事例を実際に体験してもらうことが大切だと考えています。

今回のイベントでは、近い将来に実用化を目指している、皆さんの暮らしを便利で快適に変える技術を中心に紹介しています。会場の展示に触れることで、少し先の未来を、感じていただけるでしょう。

また、今回のイベントはいつでも、誰でも、どこでも「つながる」世界を感じてもらえるように、オンラインのイベントやWebサイトも充実させました。

たとえば、東京スカパラダイスオーケストラさんのライブがそのひとつ。メンバーが2つの会場に分かれてライブを行うんです。5Gを含めた最新のネットワーク技術を使えば、離れた場所でも、同じ場所にいるような感覚で、一緒に演奏ができるんですね。観客も、ライブカメラを自由に切り替えて、さまざまな視点からライブを観ることができます。そのほか、5Gで変わる暮らしの姿や、5Gに関する疑問を、メインMCにお笑いコンビの和牛さんを迎えて、オンラインで楽しめる生配信番組も予定しています。

離れた場所にいる人どうしが「つながる」ことで、リアルイベントに参加しているように楽しめる。これも、少し先の未来では、当たり前の光景になっているかもしれません。来場が難しい方も、ぜひオンラインでイベントをお楽しみください。


「スマート東京」は第一歩に過ぎない⁉
東京都が目指す持続可能な未来

最後に「スマート東京」プロジェクトの、今後の展望についても聞かせてください!


先端のデジタル技術を活用することで社会の「無駄」を減らし、すべての人が幸福を実感できる、持続可能なまちづくりを目指します。


歴史を振り返ると、東京という街は、江戸の昔から水道を整備したり、明治に入ってからは電気やガスをいちはやく利用できるようにしたりといったインフラ整備を、積極的に行ってきました。その最先端となるのが、5Gに象徴される「電波の道」ともいえます。

では、なぜそうしたインフラ整備を行ってきたのかというと、そこで暮らす方々の生活の質を高め、幸福になっていただきたいからです。言い方を変えれば、インフラ整備は、あくまでも生活の質を高め、幸福を感じていただくための、まさに基盤に過ぎません。大切なのは、整備されたインフラを活用して、何ができるのかということですよね。

たとえば、サスティナビリティ(持続可能性)が地球全体の課題となっていますが、脱炭素や限りある資源を有効活用するために、私は「スマート東京」で推進しているネットワーク整備やデジタル技術が役立つと考えています。人やモノ、そして街が「つながる」ことにより効率化が進み、さまざまな無駄を省くことができるからです。

今、この街で暮らす方々の生活の質を向上させるのはもちろん、そこで得られる幸福を、次の世代にも受け継いでいく。これが、東京都が未来に向け担うべき使命です。その第一歩となる「スマート東京」プロジェクトの今後にも、ぜひご注目ください。


東京都副知事
宮坂学(みやさか まなぶ)

ヤフー株式会社CEO・代表取締役・取締役会長等を歴任し、2019年7月より東京都参与に就任、同年9月より現職。東京都のDXや国際金融都市をはじめとする東京の成長戦略を推進している。趣味は、スノーボード、山、サーフィン、読書と映画。

新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、会場展示(オフラインイベント)は中止し、オンラインイベントのみの開催となります。あらかじめご了承ください。