第5回施設系データ集約WG 議事概要

時間:2022/5/25(水曜日) 14:30~15:00

アジェンダ

  1. 施設系データ集約WG活動の全体像
  2. 令和3年度活動のサマリ
  3. 今年度の活動方針
  4. 今年度の取組内容
  5. トイレ利用状況可視化実証の報告
  6. 施設系データ集約WGのスケジュール
  7. 昨年度参加者の声
  8. 施設系データ集約WGに関する事前アンケート結果
  9. TDPF事業 今後の予定について

議事概要

1.施設系データ集約WG活動の全体像

  • ⑴ 本WGは官と民が持つ施設データを集約し、その利活用を推進することを目的に活動
  • ⑵ 昨年度はトイレ施設を題材としてデータ集約のモデルケースの検討を実施
  • ⑶ 今年度は昨年度の検証やその課題を踏まえ、モデルケースの確立と、他エリア・施設へのモデル展開に向けた準備に取り組む
  • ⑷ 令和5年度以降に他エリア・他施設へモデルを拡大し、最終的には各エリマネや大規模事業者等と連携し、都内主要エリアへ展開する将来像を描く
  • ⑸ モデルケースの定義について
    • ア.データ集約に必要な、データ収集方法やデータフォーマット、ルール、プロセス等の事例のことを指す
    • イ.このモデルケースの確立により、ある程度自走して施設系データの集約が為され、利活用が促進されやすい状態が生まれることを想定

2.令和3年度活動のサマリ

  • ⑴ 西新宿エリアのトイレを対象にデータ収集及びデータフォーマット案を検討
  • ⑵ 計8施設のご協力のもと、約50か所のトイレエリアデータを取得
  • ⑶ 東京都福祉保健局のオープンデータフォーマットや政府CIO推奨データフォーマットをベースに、取得作業を通じ得られた示唆や、WG参加者からのご意見を踏まえ、データ化項目や定義等を再検討し、データフォーマット案をブラッシュアップ

3.今年度の活動方針

  • ⑴ 令和3年度の取組を受け、今年度は「活動①課題検証を通じたモデルケース確立」を軸とし、加えて「活動②他エリア・他施設への展開に向けた準備」を実施

4.今年度の取組内容

  • ⑴ 活動①、②を以下5つの取組内容別に整理
    • ア.データ収集手法の検討:データ収集に係る負担を軽減し、提供者の協力を得やすくするための収集手法について検討
    • イ.データフォーマットのアップデート:施設ID等を踏まえたデータフォーマットの検討を推進
    • ウ.データ利用者のニーズの洗い出し:データ利用者の視点で、データ利用に係るモチベーションやニーズの洗い出しを行い、他エリア・他施設の候補を検討
    • エ.必要となるデータ項目の検討:他エリア・他施設でデータ集約を展開する際に必要になるデータ項目の検討
    • オ.継続的な取組とするための検討:自発的なデータ提供の実現に向けた検討や、データ提供、データ編集、データ登録、データのクオリティの確認等の取組主体を明確化
  • ⑵ 取組内容詳細について
    • ア.データ収集手法の検討
      • (ア)データ収集の方法:データ拡充の為に、活用すべきデータソースや、新たにデータを集めるための具体的な手段について検討(例:自治体・事業者固有データの変換・取込、事業者HP等からのデータ収集等)
      • (イ)データ入力の方法:新たにデータを入力する際に、入力工数を下げ、入力ミスや表記ゆれが発生しないような仕組みなどを検討(例:専用入力画面、必須項目の最小化、簡易的な入力ルール等)
    • イ.データフォーマットのアップデート
      • (ア)WGでの検討状況を踏まえ、適時適切にデータフォーマットを改善
      • (イ)昨年度本WGの検討内容や、混雑WGにおける施設ID等の検討内容を踏まえ、データフォーマットをアップデート
    • ウ.継続的な取組とするための検討
      • (ア)データ収集に関わるプレーヤーを対象に、自律的なデータ収集の実現に向け、分析やアクション等を検討(データ提供者:モチベーションや課題の分析と対策について、データ利用者:提供者への直接的な働きかけの仕組みについて、TDPF:役割の明確化などについて)

5.トイレ利用状況可視化実証の報告

  • ⑴ 概要
    • ア.令和4年3月10日から同5月10日までの2か月間、東京文化会館と東京芸術劇場の一般開放された一部のバリアフリートイレを対象に、実証実験を実施
  • ⑵ 実施結果速報
    • ア.取組について前向きなご意見を頂いた
    • イ.データ取得など、取組に対する不安感などの問い合わせはなし
    • ウ.施設毎・立地別の日別利用回数や平均滞在時間などのデータ取得ができ、今後メンテナンス用途等の活用可能性がある
  • ⑵ 協力事業者のコメント
    • ア.多くの方から前向きなご意見を頂戴し、バリアフリートイレの混雑可視化に対するニーズは高いと実感
    • イ.一方で、混雑可視化以外の部分で真にバリアフリートイレを必要とする方が利用できないことやトイレの予約を可能にしてほしいといった意見も確認できた
    • ウ.ニーズや今後の検討事項が明確になったため非常に有意義であった

6.施設系データ集約WGのスケジュール

  • ⑴ データ収集手法の検討に注力していくともに、施設ID等や今年度WG内での検討状況を踏まえ、データフォーマットを適宜アップデート
  • ⑵ 年度後半以降、他エリア・他施設展開に向けた準備としてデータ利活用者のニーズの洗い出しや、追加で必要になるデータ項目について検討
  • ⑶ 上記6⑴⑵の共通課題として上、施設データの収集・維持・活用を継続的な取組とするための担い手等の検討を進める
  • ⑷ また取組を具体的に進めるための一つとして、ケーススタディ事業において本WGの課題と連動したプロジェクト募集を行い、連携して課題の検討を進める

7.昨年度参加者の声

  • ⑴ 昨年はある程度人員を割けばデータは収集できることが判明した。今年度は今後継続的に進めていく上で、より効率的なデータの収集及び更新についてケーススタディ事業等を通じて検討するのが良いと思料。非常に有意義な取組でエリアとしても是非バックアップしていきたい

8.施設系データ集約WGに関する事前アンケート結果

  • ⑴ 本年度の施設系データ集約WGの期待値について
    • ア.施設系データ集約WGに関連したものとして以下のようなものがあった
      • (ア)当社が貢献できそうなネタを見つけたい。当社の取り組みを紹介できる機会があればありがたい
      • (イ)弊社はゲーミフィケーションの活用で毎日シビックテックによる位置情報データの収集をしている。是非このノウハウで施設データや防災データの収集をしたい
      • (ウ)トイレ情報の集約データが他のエリアへ展開されること
      • (エ)本WGを通して、これからオープンデータを拡充していきたい
  • ⑵ 東京都以外の行政データの利活用の経験の有無
    • ア.施設系データ集約WGに関連のある、行政データ利活用実績の内容としては以下のようなものがあった
      • (ア)厚生労働省提供のワクチン接種会場、自治体が提供するバス時刻表GTFSデータ等
      • (イ)病院・介護施設データ集約とデータ販売
      • (ウ)宿泊、訪日外国人観光客数などの観光系データ
      • (エ)県の事故データを活用したドラレコ事故アラート

9.TDPF事業 今後の予定について

  • ⑴ 今後のスケジュール
    • ア.TDPF第5回推進会議:6月下旬
      TDPF各事業の今年度取組方針や新規WG立ち上げテーマの紹介などを予定
    • イ.TDPFデータ整備事業協力事業者公募: 6月中旬
      昨年度作成したデータ整備マニュアルを拡充するため、データ提供に協力いただける事業者を公募予定
    • ウ.TDPFデータ整備事業アンケート:6月中旬
      本事業への参加意向、データ整備における課題及びニーズ等の調査を自治体及び事業者向けに実施予定

以上

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