第5回東京都・区市町村CIOフォーラム 議事要旨

日時:令和5年5月29日(月)15時から17時

場所:Web会議(Webex)

出席者:別紙「参加者一覧」のとおり

当日資料:別紙「当日資料」のとおり

議事:

  • チェアマン挨拶
  • 都からの事業報告
  • 区市町村DX事例の共有
    中央区、あきる野市、瑞穂町
  • 国からの情報共有
    (総務省自治行政局地域情報化企画室長 小牧 兼太郎 氏、当日代理出席:官房付(自治体DX担当) 椋田 那津希 氏)

【事務局報告】

(調布市)

〇ChatGPTについて、横須賀市や戸田市などで既に様々なテストを実施していると伺っている。気になるのは、どのようなデータがAIに学習され、外部に漏洩するリスクがあるのかということである。都の現在のPTでの検討状況があれば伺いたい。

(東京都デジタルサービス局総務部企画計理課長)

・ChatGPTは質問を入力するとAIが回答を生成するというものだが、AIはネット上の情報を学習してその中から回答を出す仕組みになっている。気を付けなければならないのは、入力した質問を学習するので、機密情報に関わる情報を質問すると、その内容がAIに学習されて、他の回答に使われてしまう恐れがあること。そのため、まずは環境・ルールの整備が必要である。たとえば、職員に機密情報の入力をしないように呼び掛けるなどが考えられる。今現在、検討しているところであり、区市町村にどのタイミングで情報提供するかは未定だが、どこかの時点でご提供したい。

〇クラウドインフラについて、ガバメントクラウド移行で苦戦しているが、当初、AWSを中心とした標準化を目指すというのが可能性として一番高い。一方、業務系ではMSが中心なので、AWSとMSのAzureのマルチクラウドをやらないと業務がスムーズに進まない。区市町村においてコストの考慮をしたうえでマルチクラウドが可能なのか伺いたい。

(東京都デジタルサービス局デジタル基盤整備部クラウドインフラ担当課長)

〇AWSやMSのAzureなどのCSPや、データによっては国内CSPも含めたマルチクラウドを検討するとともに、共通した運用・セキュリティ基盤の共同調達について検討を進めている。

(武蔵野市)

〇東京データプラットフォームで取り扱うデータは具体的にはどのようなものを予定しているか。また、利用のためにどのような手続きが必要か。

(東京都デジタルサービス局デジタルサービス推進部データ利活用戦略担当課長)

〇東京データプラットフォームでは、オープンデータだけでなく利用条件を定めたデータも取り扱いたいと考えている。詳細な制度設計はこれからだが、利用にあたっては会員制度を導入することを検討している。

(板橋区)

〇都ではChatGPTのセキュリティを担保できる環境を構築したものと思うが、具体的な環境を教えてほしい。

  • 構築及び運用予算の規模感はどの程度か。
  • 検討段階で構わないので、アイデアソンの中身など情報提供頂けないか。
(東京都デジタルサービス局総務部企画計理課長)

〇今現在、都PTにおいて先行利用しているものはMSのAzure OpenAI Serviceである。データが保存されないよう担保する形で利用している。
現状、PTで限られた人員が使っているため、利用に係る経費は小規模である。
アイデアソンなどについてはこの場でお答えをするのは難しいが、区市町村の皆様の間でも関心の高いテーマかと思うので、今後検討していきたい。

【区市町村DX事例のご紹介】

〇質疑なし

【国からの情報共有】

〇質疑なし

記事ID:110-001-20231212-010190